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会計上の利益とキャッシュとの乖離 2

掲載日:

ちょっと間が開いてしまいましたが、月次の残高試算表や決算表に記載されている利益の金額と、実際のキャッシュの動きが違っていることの主な原因について、その第2弾を今回は書きたいと思います。

 

前回 は、「売上」と「仕入」の計上時期と実際の入金・支払タイミングとの違いから、上記のズレが生じることを説明しました。

 

 

今回は、まず「減価償却」について書いてみましょう。

 

2010年末から翌年にかけて3回に分けて、事務所のブログにおいて、「減価償却」の考え方や会計処理を説明していますので、「減価償却」について分からないという人は下記をご覧ください。

 

<その1>
http://miyauchikaikei.blog97.fc2.com/blog-entry-228.html
<その2>
http://miyauchikaikei.blog97.fc2.com/blog-entry-234.html
<その3>
http://miyauchikaikei.blog97.fc2.com/blog-entry-240.html

 

少し前の記述ではありますが、リンク先にあるように、「減価償却」とは資産の購入に要した費用を、購入した事業年度から数年かけて段階的に損金としていく処理になります。

 

例えば、100万円で購入した備品を10万円ずつ10年かけて経費にしていく。
そんなイメージを浮かべてみてください。
この場合キャッシュはローン等を組んでいない限り購入初年度に全額支払いがなされていますので、初年度はキャッシュが利益よりも90万少なく、2~10年目は逆10万多いという差が生まれます。

 

上記の例で、100万円の代金を5年ローンにして毎年20万ずつ支払っているのだとすれば、話は更に複雑になるのですが、基本は同じこと。

 

もちろん一概に言い切れない部分もあるのですが、「減価償却」とキャッシュの関係は基本的には金額の高い資産をたくさん保有している事業者程、利益とキャッシュのギャップは大きくなる、と思っていただいてもいいのではないでしょうか。

 

 

続いて、「借入の発生と返済」について。

 

これは、借入の発生が利益(益金)になるか、そして返済は経費(損金)になるか、ということを考えていただけばお分かりいただけると思います。

 

もちろん、返済に伴って発生する利息については支払った額が費用となって計上されます。
しかし、例えば銀行からの借入とその毎月の返済の元本はあくまで事業主と銀行の間で現金が移動したに過ぎず、そこにとりたてて利益や費用は生じません。
一方で、キャッシュにはしっかりとプラスとマイナスがあるわけで、ここに利益とキャッシュの差が生じ、借入金額が多い程、あるいはその返済月額が多い程、この差は大きくなることになります。

 

 

少し文章が長くなってきたので今回はこれまでにし、第3回はちょっと利益とキャッシュの乖離について、これまでとは少し目先の違うものを採り上げてみます。

 

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