昨年末から本格化した、自転車に関する道路交通法の適用厳格化。
基本的に自転車の歩道走行は禁止、左側走行と信号などの厳守、ということが周知されてきているのは(それが守られているか、いないか、という問題はありますけれども)間違いなく良い事でしょう。
しかしその一方で、日本の道路行政は自転車に対して決して優しくは無く、むしろ自転車が車道を走るという視点が、今までは欠如していたと言ってもいいくらいだったというのも事実です。
結果、自動車と自転車との接触事故が増えているという統計も、確かあったはず。
この辺は、自転車専用レーンの設置など、これからの行政の対応を期待する、というくらいしか、私には言えません。
むろん、これは自動車だけが一方的に悪いということではなくて、自転車の側が無謀運転をしていた、という事例も多々あるようなのですが。
そして、相変わらず自転車と歩行者との接触事故の方も無くなってはいません。
例えば先月の17日には京都府大山崎町で、女子高生の自転車が79歳のご婦人に衝突。
ご婦人は頭を強打して約6時間後に亡くなってしまう、という事故が発生しました。
現場は下り坂で時間は午後7時10分頃。
横断歩道・信号の無い場所をご婦人が横断していたということです。
現場の映像を見たわけではありませんけれども、おおよその状況はここから推察できます。
色々なことが悪い方に重なったな、という考えもできるのでしょうけれど……
突き詰めれば夕闇の下り坂での、前方不注意やスピードの出し過ぎ、という辺りが一番の原因なのでしょうか。
そう思うのは、私自身が中学3年生の時に同じようなシチュエーションで事故をしているから。
ただし、私の場合は夕方ではなくて昼間の事故。
そして、衝突した相手も人ではなくて、気持ちよく坂道を下っていった結果、信号の変わり目で横から出てきた八百屋の軽トラの横っ腹に突っ込んだのですけれど。
その結果、左肩の単純骨折と左足首の複雑骨折で、約1か月半の入院生活を余儀なくされました。
それでも、衝突の状況から考えれば死んでいてもおかしくないくらいの事故だと医者にも言われましたし、その程度で済んで幸運だったと思っています。
それ以降、自分が自転車に乗る時には極力、安全運転を心がけるようにしています。
まあ、私の事故のことは余談として、自転車のみならず自動車についても、それに乗る、運転をする全ての人が交通ルールの順守を心がけるようになれば、京都の件のような不幸な事故も減るのでしょうか。
自転車好きの1人として、それを強く願わずにおれません。